昨年の公開講座で、摂南大学農学部特任教授の北川太一氏に、「協同の力で実現する持続可能な地域づくり」と題して講演いただいた中に、レイドロー報告(『西暦2000年における協同組合』)の、4つの優先分野について話されました。
第一優先分野は、世界の飢えを満たす協同組合です。「西暦2000年までに、協同組合の人類に対する最大の貢献は、全世界的観点からすれば、食糧の分野であり、世界の飢餓を征服することである、と予言することができる」としていますが、今現在でも実現はしていません。2023年に飢餓に直面した人は最大7億5700万人という国連の報告があります。
第二優先分野は、生産的労働のための協同組合で「食糧についで、新しい社会秩序のために世界の協同組合が貢献し得る最大の独自の分野は、各種の労働者生産協同組合における雇用の問題であるといわれている」述べています。また「労働者協同組合の再生は、第二次産業革命の始まりを意味するのだと予想することができる」と、高い期待が述べられています。
第三優先分野の保全者社会のための協同組合、第四優先分野は協同組合地域社会の建設、という表題が付けられています。現在この本は絶版になっていますので。興味のある方は図書館などでお読みいただけたらと思います。(薄井)